◎アオイイトの商品の生産地を訪ねて



通販サイト「アオイイト衣装研究所」で取り扱っている商品の生産地を訪ねました。

【紹介している商品】
  • ブレード
  • バックサテンシャンタン / ジャガード織
  • シルクシフォンジョーゼット
  • ケミカルレース / モチーフ



神は細部に宿る副資材
高品質な日本製「トリミングブレード」



アオイイトが販売しているブレードの製造をお願いしている企業の工場は、繊維王国で有名な福井県にあります。毎回訪問する度に、奥深~いトリミングブレードの世界を知り、学べば学ぶほど、ブレードに魅せられていきます。今回はそんなトリミングブレード製造の現場をご紹介します!


初めてブレードの工場に入り驚いたのは、工場に鳴り響くブレードを編んでいる音!編み機がカシャカシャと音をたてながら、細くて長い長いブレードが作られていました。
また、機械の種類の多さにもびっくりでした。様々な種類の機械があるということは、ブレードが完成するには、それだけの製作工程が必要だということ。これだけの機械を日々メンテナンスし、調子が悪いと修理されるんだろうなぁ~と思うと、その膨大な仕事量に、またまた驚いてしまいました。

ブレードの作り方を簡単に説明すると、顧客のニーズに合わせて、使用する糸を考え選ぶことから始まり、糸を編み機にセットし製造。そして検品しながら、台紙等に巻いていく。いやいや本当は、そんな簡単じゃありません。やることがいっぱいでした。

例えば、ブレードが編まれている機械を見ていると、経糸に何か重りみたいな物が所々にかかっていました。理由を尋ねてみると、ブレードの柄を均一に綺麗に仕上げるために、お手製の重りを用いながら糸の張りを調節されているとのこと。ブレードのデザインの一部が浮いたり歪むこともなく、ピシッと美しく揃っているのが、決して当たり前ではないということを知りました。
海外製の安価な手芸ブレードが出回っているなかで、日本製の高品質なモノづくりには、このような職人の豊富な経験と技が詰まっていることをあらために実感した出来事でした。

また、ユニークな機械も紹介していただきました。完成したブレードを角台紙に巻いていく機械です。実は、この会社から発注した商品を受け取るたびに、うっとりすることがあるのです。それは、届いた段ボール箱の中に、芸術品のように美しく台紙に巻かれたブレードが整然と並べられているんです!

毎回どうやってこんなに綺麗に台紙に巻けるんだろうと、何度見ても感激し、惚れ惚れしていました。
工場見学をして、やっとその理由がわかりました。機械が自動的にブレードを台紙に巻くのではありません。
人が機械を使って検品しながら、巻いていたのです。そしてその作業に誇りと情熱を持って、取り組んでいる社員がいるのです!

私もブレードの台紙巻きを挑戦させてもらいましたが、当然上手く巻けませんでした。
出荷前の最後の工程にまで、こだわりをもって商品に愛情を注ぐ社員の姿勢を見ていると、本当に脱帽です。

私たちもお買い上げいただいたお客さまに、同じように愛情をもって大切に、ブレードの商品を届けたいといつも心がけています。


工場見学を終えて、私が一番印象に残っているのは、「ブレードは素材ありき」とおっしゃられた社長さんの言葉でした。つまり、ブレード製造にはデザインに合わせて、どんな素材を使うかが重要であるということ。糸の構造から染色まで、幅広く豊富な知識がある社長さんの情熱に、大変感銘を受けました。

トリミングブレードは飾り編物です。細いのにちゃんと編み機で編んで完成するのです。
こんな丁寧にモノづくりをされたトリミングブレードは、間違いなく主役級です!一般的に手芸ブレードは、副資材と呼ばれる小さな素材パーツかもしれません。そんなブレードだからこそ、高品質で綺麗な製品だと、きっと作品全体の完成度が高くなるに違いありません。神は細部に宿るんです。

アオイイト衣装研究所が自信を持って販売する、ハイクオリティな国産ブレードを使用して、ぜひクリエーターの皆さまに素敵な作品作りを楽しんでいただけたらと願っております。


 
熟練の職人が丁寧に織り上げた
高品日本が世界に誇る
「バックサテンシャンタン」「ジャガード織」



富士山の雪がまだ残る春、何百年も続く、ハタオリが盛んな地域で営んできた生産者を訪ねました。生地の材料となる糸を染めるには、大量の水が必要なのですが、このメーカーは富士山の豊富な雪解け水を利用し、急がず丁寧に染めた糸を使用しています。


先染めされた糸は、なんと髪の毛よりも細く、その繊細な高番手の経糸(たていと)を、織る前に1本1本、順番を間違いのないように織機に引き揃える準備(整経)をします。その数なんと1万本以上!

整経後、熟練の職人さんがその細い糸が切れないように、最新の注意を払いながら、ゆっくり時間をかけて丁寧に織りあげていきます。

それ故に高密度な織物に仕上がり、布の表情にも繊細さがあります。世界で名だたるデザイナーが、こぞってこのメーカーが織るテキスタイルを起用するのも納得です。

「織る前の準備が8割、織るのが2割」。この生地に携わった職人さんの想いと、日本の伝統技が詰まった織物で、ぜひ唯一無二の作品制作をお楽しみいただければ幸いです。




一度触ると、忘れない柔らかさ
「シルクシフォンジョーゼット」



自然の恵みをたっぷり受けた最高級の天然繊維のシルク生地は、自然に優しいサステナブルなテキスタイルです。


桑の葉を食べて大きくなった蚕が作る繭玉。その繭から紡いだ最高グレードの特選6A等級の生糸だけを使用し、熟練の職人の技によって強く撚って、良質な絹糸ができます。



里山にある生産地を訪ねると、カセ状態の生糸が青空に干され、撚糸前の下準備が行われていました。高級絹織物が完成するまでには、高品質な材料を入手するところから始まり、多くの職人の手に渡って仕上げられていました。


現在では職人の高齢化などもあり、シルクシフォンジョーゼットの生産量は減少傾向です。希少価値が高まっている服飾材料で、素敵な作品作りを楽しんでください!





京都で伝承される金糸を使って・・・
衣装映えする「ケミカルレース刺繍」



毎回メーカーを訪れるたびに聞こえる織機の音。工場には横13m以上もある大きな織機がシャカシャカと動いていて、従業員の方が糸の調子など目を見張っておられます。

京都を中心に発展してきた金糸を長年扱う職人の方でも、金糸でケミカルエンブロイダリーレースを作るということは、綿やレーヨン製の糸とは違って、大変気を遣うとおっしゃっていました。
金糸は大変繊細な素材なため、糸も切れやすく、また、1本1本織機の針と糸の調整を、手作業で均等にするのが難しいそうです。


天井の高さまである巨大なレース織機は、今から100年ほど前に京都から日本に広まったと言われています。

かつてヨーロッパの王侯貴族に服飾珍重された服飾用レースは、ドイツやスイスなどで盛んに生産されていました。当時1ドル360円の固定相場制の時代では、欧州から日本にレース織機を仕入れることが出来る企業は少なかったと思います。
世界で年々レースの需要が減っていくなかで、近年日本では織機メーカーも姿を消し、現在スイスに2社のみ残っているようです。


日本では貴重になったレース織機を使って、アオイイトで扱う商品を作っていただいています。
長年のメーカー側の知識やアイデアを取り入れながら、舞台衣装映えするようなデザインや金糸の色を考えながら、アオイイトのオリジナル商品は誕生しています。

日々大切にメンテナンスしながら使い続けている昔からの織機ですから、熟練された職人でも、オーダーごとに製品の仕上がりが変わってきます。そんな素材の手作り感まで味わいながら、作品制作をしていただけたらと願っております。


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